就活経験者の声

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  • 2023年3月卒業(見込み) 神学部4年生 C・H(雙葉小学校 内定)
  •               「学校現場の体験を」
  •  私は2年間、特別支援教育支援員として計2校の小学校でボランティアを行いました。長期間ボランティアをしたことで、日々成長し変化してゆく生徒の姿に気づくことが出来たり、また現場の先生方の働く姿を間近で拝見したことはとても大きな学びとなり、この体験がきっかけで、私は教員になりたいという思いに気づくことが出来ました。
     小学校でボランティアをしていたことは、実際、面接時にとても役に立ったのではないかと感じています。というのも、「取得予定の学校種は中高ですが、なぜ小学校の先生になりたいのか」という点にっいて面接時にかなり尋ねられたからです。私の場合、実体験があったからこそ、自分のなりたい将来の教員像について、面接や小論文において具体的に考えを述べることが出来ました。
     私は教員志望の方、また少しでも教員になりたいと感じている方に、是非とも学校現場に足を運ぶことをお勧めしたいと思います。教育実習の期間だけでは、自分の授業実践などでつい頭が一杯になってしまいがちですが、実習外において学校現場を体験することで、様々な側面を冷静な目で見て、考える機会になります。大学生という限りある時間の中で、様々なことにチャレンジし、自分の将来を考えてみて下さい。
              (教職・学芸員課程センター ニューズレター 第14号より引用)
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  • 2023年3月 大学院・神学研究科修了(見込み) R・S(札幌光星中学校高等学校 内定)
  •         「教育実習で感じたやりがいを大切に」
  •  私が本格的に教員の道一本でいくことを決めたのは、大学院2年の6月中旬頃でした。その後、様々な学校からお声がけいただき、来春からは母校の教壇に立っことになりました。教員で今後自分の生計を立てるという選択に至るまで、様々な葛藤や悩み、不安などがありました。大学院に通学しながら、非常勤講師(宗教科)として都内の中高一貫校(カトリック系のミッションスクール)で実際に2学年を教えています。この2年間、教壇に立ちながらも、「自分が本当に教員に向いているのだろうか」と考え込むこともあり、実際に一般企業も視野に入れた就職活動も行ないました。ですが、様々な業界の面接や説明会などを重ねる中で、教育実習での生徒たちの笑顔や現在も勤めている非常勤講師として経験した教員のやりがいなど忘れることができませんでした。
     今教員を迷われている方がいらっしゃったら、自分にとって何を一番教員として生徒たちに伝えたいか、やりがいを感じるか思い浮かべてみることをお勧めします。教育実習で皆さんが経験した一瞬一瞬をもう一度振り返ってみると、新たな魅力が沢山散りばめられていたことに気づき、自分が教員を目指す動機を発見することができると思います。皆さんにとって、教員を目指す道が実り豊かな可能性に満ちた道が開かれることをお祈りいたします。
           (教職・学芸員課程センター ニューズレター 第14号より引用)

  • 2022年3月卒業 神学部4年生 A・D(三菱ケミカル株式会社)

                  「納得のいく就職活動を」

     解禁直前の2月末、尊敬する先輩から「残りの3カ月、全力で向き合えばまだ間に合う」と手を差し伸べてもらったことで、将来のために頑張ろうと決心し、就職活動を始めました。
     硬式野球部での活動と向き合う中で「チームのために」動いている時に自分自身を最大化できることに気付きました。またラグビー経験者であり素材メーカーで勤務していた父から「一人一人が自分自身の役割を全うすることで、1つの目標に向かっていく。その点でチームスポーツと似ている」という話を聞き、B to Bメーカーに興味を抱きました。
     そして、面接を受けていく中で一貫して1人の人間として誠実に私自身と向き合ってくださったことが決め手となり三菱ケミカルへ入社を決めました。
     人生にはさまざまな「頑張り時」があると思いますが、就職活動は間違いなく「頑張り時」だと思います。自分の人生の選択と全力で向き合う時間から逃げないというのは本当に貴重な経験になりました。
     皆さんが後悔のないように就職活動を終えられることを心からお祈りしています。
                          (上智大学通信2022年3月号より転載)

  • 2021年3月卒業 神学部4年生 M・S(旭川藤星高等学校)

           「迷っている時は一歩踏み出して」

     私は宗教科の教員として働くことを目標に上智大学へ入学しました。しかし、大学で学んでいくうちに「本当に教員が向いているのか」と考え込んだこともあり、3年生の夏からは一般企業の就活を始めて自分の将来を模索しました。最終的には4年生の教育実習を通して私のやるべきことはこれだとハッとさせられ、教員の道へ進むことを決断しました。
     もしかしたら、これを読んでいる皆様の中にも「本当に自分は教員の道に進むべきなのだろうか」と悩んでいる方がいるかもしれません。迷っている時にこそ様々なことにチャレンジして視野を広げてみることをお勧めします。私は3年生から4年生にかけての一般企業の就職活動やインターンを経験しましたが、その経験は決して無駄ではなかったと思っています。大変なことも多かったですが、自分の迷いを確信に変えるきっかけともなりました。その迷いの中で大切なことに気が付いたり、たくさんの人とと出会いを通して成長することもできました。だからこそ迷っている時には一歩踏み出してください。皆様が納得できるような決断ができることを心からお祈りしています。
                   (課程センター ニューズレター 第13号より引用)

  • 2021年3月卒業見込 神学部4年生 M・O(聖ヨゼフ学園小学校内定)

            「自分が本当に求めるものを自分の意志で選び取る」

     私が教員を志望したのは、実習を終えた4年生の10月と、かなり遅い時期でした。実習を通して教員のやりがいや魅力を感じるものの、ミッション系の学校に限定される宗教科の教員に挑戦することは、人生で最も大きな転換であり、リスクを伴うものでもありました。しかしながら、今は様々な悩みや迷いの中で、自分の「やってみたい」という気持ちに正直に向き合い、教員生活をスタートできることに、大きな喜びを感じております。
     私たちの人生は選びの連続です。私は「何かを選ぶ」という行為はなんとなくしているようで、実はそこには自分自身の価値観、意志が込められているとつくづく感じます。そしてその一つ一つの選びが自身を形成し、何か大きな決断をする際に自分の真の思いに気付かせ、意志を強めるものになることを、教員という道を選ぶ一連の時間の中で実感するようになりました。
     だからこそ、私は何かを叶えるために何かをするだけではなく、自分の心が動くもの、求めるものを大事に、様々な出会いや経験を大切にしていって欲しいと思います。それらはきっと、自分の可能性を広げると共に、遠回りになるかもしれないですが、自分が本当に求めるものを自分の意思で選び取る力となると思います。迷っても悩んでも、答えはいつも自分の中にあります。時に立ち止まり、自分の心と向き合う時間を大切に、みなさまらしく頑張ってください。応援しています。
                  (課程センターニューズレター第12号より抜粋・転載)

  • 2020年3月卒業 神学部4年生 M・M(株式会社オリエンタルランド内定)

          「納得できる挑戦を」

     私は幼い頃からエンターテインメントの世界に惹かれていました。同時に就職活動は全く異なる世界に挑戦してみたいという思いもあり、他業界にも多岐にわたり選考に参加しました。教職も取っていたので就職活動が本格化する時期に教育実習が重なり選考を辞退したこともありました。そのため、もし納得できる内定を頂けなかったら留学して視野を広げてから再度就職活動をしようと決めていました。心から「ここで働いてみたい」と感じたオリエンタルランドから内定を頂けたのは、留学先を決めにイスラエルへ渡航する直前。留学手続きではなく、卒論旅行になりました。就職活動は、飾らずありのままの自分の普段の表情を見せられるよう意識しました。
     就職活動は自分を見つめ直す良い機会です。私はこれまで自分でも気づいていなかった自身の強みや性格を知ることができました。この学びがあったから、決して楽ではなかった就職活動も最後まで諦めずに頑張ることができました。
     ぜひ皆さんも諦めず妥協せず、納得できるところまで挑戦を続けてください。
                           (上智大学通信2020年3月号より転載)
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  • 2020年3月卒業 神学部4年生 T・H(都内公立中・高等学校内定

           「自分が面白いと思ったものを徹底的に探究する姿勢を」

     皆さんは子ども向け番組を見たことがありますか。私は特撮やアニメが大好きなので、ほぼ毎週試聴しているのですが、よく見ているとメインの視聴者である子ども達を楽しませる工夫が約30分に凝縮されていることに気づきます。授業においても、子どもの集中力や関心の維持は課題の1つです。その課題を解決する糸口が子ども向け番組にはあるのかもしれません。
     これから教職課程を学んでいく皆さんに伝えたいことは、子ども向け番組を見てくださいということではなく、何か課題に直面した際に、その解決の糸口が日常の何気ないものにあるかもしれない、ということです。それに気づくためには日頃からアンテナを高くしていくことが大切です。自分の担当する教科以外のことでも、自分が面白いと思ったものを徹底的に探究していく姿勢をもってほしいと思います。
     私自身も私立の学校に就職するか公立にするかで悩んだのですが、いずれにしても教員採用試験に向けて勉強したことは、自分の将来に役立ちます。教職を目指す皆さんにとって、無駄なものなんて1つもありません。その1つひとつを大切にできる人は、生徒1人ひとりのことも大切にできる教員になれるでしょう。
                      (課程センターニューズレター第11号より抜粋・転載)

  • 2019年3月卒業 神学部4年生 K・K(仙台育英学園内定)

               「可能性を広げよう」

     私は子どもの成長に深く関わりたいという思いから教員を目指し、中でも好きな科目である社会科と宗教科の教員になりたいと思っていました。入学当初から、この2つの強化の全資格を取得しようと決め、計画を立てていきました。そのため勉強はとても大変でしたが、「夢を叶えたい」という思い、「働きの可能性を広げたい」という思いが私を動かし、課題や試験に追われる日々を乗り越えていきました。
     4年生の中頃、就職活動が始まりました。しかし宗教科の募集は見つけることができず、社会科の募集では3種類全ての免許を取得することが条件となっていました。そこで「初めは社会科の教員として働こう」と決め、内定を頂くことができました。生徒と一対一の関わりを大切にし、生徒たちの可能性を広げるサポートができる教員になりたいと今は思っています。
     このように、就職活動が始まるまでに働き方の可能性を広げておくと、いざという時に皆さんの努力や経験が助けになるかもしれません。心から応援しています。
                            (上智大学通信2019年3月号より転載)

  • 2019年3月卒業 神学部4年生 H・M(横浜雙葉中・高等学校内定)

                「教職課程の就職活動を振り返って」

     教職課程履修の歩みを振り返ってみると常に「わたしは教員に向いているのか」「教員になりたいという望みを持っているのか」という問いと常に向き合っていたように感じます。大学4年間のなかで教員免許取得のための単位数は多いため、その分本気で向き合わなくてはいけないのが教職課程だと考えています。
     大学4年間常に教員に向いているのか悩み続ける日々でした。授業準備や宗教科の授業のなかで自分の弱さと向き合わなくてはいけないこと、神様からの福音は素晴らしいのに自分の口を通すとそれが極めてちっぽけなものに感じられてしまうことから宗教科教員になりたくないと考えている時期もありました。しかしながら教育実習で出会った指導教官に憧れたこと、キリストとの出会いに多くの人を招きたい、福音を伝えたいという思いが日々強くなっていったことから宗教科の教員になりたいと考えるようになりました。
     これを読む後輩の皆さん。自分の深い望みに向き合い、教員になりたいのかという問いと向き合いながら教職課程を履修して欲しいと思います。自分の一時の感情や気分に流されず、真摯にその問いと向き合う時みなさんの未来が照らされます。その照らしを受けた確固たる思いがみなさんのことを支えてくれると思います。
                           (課程センターニュースレター第10号より抜粋・転載)

  • 2018年3月卒業 神学部4年生 Y・A(アクセンチュア株式会社内定)

                「自己対話を楽しもう」

     皆さんの中には、自分自身を生きていながらも、自己を捉えきれないままに、なんとなく今日まで過ごしてきたという人も多いのではないかと思います。私自身も例外ではなく、就職活動という大きなイベントを前にして初めて「自分は一体何がしたいのだろう」と戸惑ったことを覚えています。
     過去の経験に基づいて「やりたいことを決めるタイミング」としての今(就職活動)は、私にとって時期尚早であると感じていました。振り返ると、自分の可能性を狭めたくないという思いが常に私の根本にあったように思います。
     自問自答の繰り返しの中で自分を見失いそうな時には、さまざまな講演会やイベントに足を運びました。彼らの言葉を消化しながら、ITに代表されるテクノロジーの進化が産業構造を変え、時代に求められるスキルを変えていくという実態を認識し、今はその変化率を体感し素早く柔軟に成長したいという思いを抱いています。
     自分の舞台を決めるための期間を、思う存分楽しんでください。皆さんの就職活動が有意義なものとなるよう願っています。
                                  (上智大学通信2018年3月号より転載)

  • 2017年3月卒業  神学部4年生 I・M(ユニ・チャーム株式会社内定)

                 「自分の選択に自信を持って」

     大学時代の化粧品や日用品の販売アルバイト経験から「身近な商品を届けることで、生活や心が少しでも前向きになる支えになりたい」と考えたことが、メーカーを志望したがきっかけです。就職後は営業職として商品を届けることで、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い世代の方の生活の一助となりたいと考えています。
     後輩の皆さんに伝えたいことは、就職活動は一人では乗り越えられないということです。私は同期と支え合い、先輩や家族、社会人の方々にアドバイスをいただき、悩みを聞いてもらいました。多くの人の支えによって得られた内定だと思います。どうか一人で抱え込まずに、困っていることを周りに発信し、助けを求める勇気も大切にしてください。皆さんの周囲には、落ち込んでいる時には励まし、共に喜んでくれる仲間がいるはずです。
     就職活動が進むと、友人の状況と自分を比較して落ち込むこともあるかもしれません。けれど、どんなに優秀でも、行ける会社は一つです。他人との比較ばかりだと、自分にとって大事なことを見失いがちです。自分の選択に自信を持ち、最後まで悔いのないよう力を尽くしてください。皆さんが相性の良い一社と出逢えることを心より応援しています。
                                  (上智大学通信2017年3月号より転載)
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  • 2017年3月修了 大学院神学研究科 S・M(白百合学園中・高等学校内定)

                「宗教科教員を目指す就職活動」

     宗教科教員での就職は、私立に限られ、さらに私立学校共通の採用試験もないため、採用基準は各学校によって異なります。そのため就職活動の仕方も様々ですが、私の場合は、現役の宗教科の先生方が全国から集まるワークショップに参加し、現在どのような宗教科の授業が現場で行われているのか、課題は何か、どのようなことが求められているのかなどを知り、宗教科教員の募集情報等も伺うことができました。また、学部時代に行っていた子どもと関わるボランティア活動も面接時にアピールポイントになりました。
                         (上智大学課程センターニューズレター第8号より転載)

  • 2016年3月卒 神学部 S・S(株式会社時事通信社内定)

               「憧れること、動くこと」

     記者を目指したのは海外に行ったときに駐在中の日本人記者の方と知り合ったことがきっかけでした。取材先で見てきたことや、歴史が変わる瞬間に立ち会った時の様子を活きいきと話している姿を見て「私も自分の目で見てみたい、こんな仕事をしてみたい」と思うようになりました。
     就職活動中はさまざまな業界の説明会にも参加しましたが、1年の頃から目指していた「報道」の世界への思いは強くなる一方で、最終的には業界を絞った就職活動となりました。内定をもらった際には、前述の記者の方の講演会に行き、内定報告をしたところ一緒になって喜んでくださいました。この日のことを胸に留め、これからの記者生活を築いていこうと思いました。
     大学在学中はたくさんの人に出会う機会があります。行動範囲を学外に広げてみてください。これまで出会うことのなかった価値観をもった人や、こうなりたいなと思えるような素敵な大人たちががいます。その中から、なりたい自分の姿を見つけてください。そして意志を強くもってあきらめずに探求してみてください。行動している限り可能性はいくらでも開けてきますから。
                            (上智大学通信2016年3月号より転載)

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  • 2015年3月卒 神学部 E・T(学校法人札幌光星学園内定)
     
                   「私のミッション」

     私は現役生と比べて幾分か年齢が上であり、選択肢が限られた中での就職活動となりました。1年次より教員免許取得を目指して学業に励んできましたが、広い意味で「よりよい社会を作りたい」と次第に思うようになり、民間企業や公務員などを含め幅広く選考を受けました。
     就職活動では、自分のこれまでの歩みや経験の延長上に、志望する企業・職業を位置づけることが重要です。そうすることで、面接で必ず問われる「何故ここを選んだのか」への答えに説得力が出てきます。自己分析や企業研究が必要なのはそのためです。このように考えると、私が最終的に教員を選んだのは必然だったのかも知れません。つまり、自分の歩みと思いが一致する職業こそ、教員であるということです。また、私は宗教科教員として採用されますが、それは上智大学で培ったキリスト教精神に基づく社会の形成に責任を負う仕事であり、私だからこそできる仕事ではないかと思うのです。
     就職活動には、運の要素が少なからずあります。なかなか内定が得られず、苦しい思いをすることもあるかも知れません。「無理せず・焦らず」で頑張って欲しいと思います。捨てる神あれば拾う神あり、です。
                                  (上智大学通信2015年3月号より転載)


  • 2012年3月卒 神学部 D・N(伊藤忠商事株式会社内定)

               「無理に前向きにならない」

      就職活動をしていると「軸」という言葉をよく聞くと思います。私の軸は「食に関わる仕事」、「社会的影響力が強い企業」ということの二つでした。この二つに合致するのが総合商社でした。総合商社の中でも食料に関してはトップの取引量を誇り、中国やアジア諸国をはじめ途上国に強い伊藤忠商事に決めました。結果としては第一志望の企業から内定をもらったのですが、就職活動自体は順風満帆ではありませんでした。自分の本当にしたいことがわからなくなり悩んだり、連日の就職活動で体調を崩したりして前向きになれない時期もありました。そんな時に私を支えてくれたのは家族であり、就職活動で出会った仲間の存在でした。
     長い就職活動、志望していた企業に落ちるなど前向きになることができない時もあるかと思います。その時は横でも後ろでも好きな方を向いてください。自分の周りを見渡すと色々な人に支えられていることに気付くことができます。それらの人に感謝してまたゆっくり前を向いてください。ゆっくりでも前を向いていれば充実した就職活動の時間が積み重なります。みなさまのそうした充実した時間の積み重ねが内定という結果に繋がるよう祈っております。
                                  (上智大学通信2012年3月号より転載)